治るとは

日記
09 /20 2010
「全治◯ヶ月ですね。」
「悪い所は取りましたからもう大丈夫です。後は回復を待って。」

治るって基準はどこなんでしょうか。
傷が治ること、組織が治ることを医療者は基本考えます。
でも、心は?生活は?

患者さんや家族の治るは違います。
最低限、病気になる前の様に生活をしたい。
できたら、病気になる前よりもっと元気になりたい。

なぜなら、悪い所を全部治してくれると思うからです。
病気の原因も分かって治療するんだから、なる前より良くなると。

希望に上限はありません。

でも、医者は自分の専門分野を治せば治ったと言います。
その病気の背景まではほとんどの方が見ません。
手術で取れば終わり。
大分変わってきていると思いますが、まだその考えの方が多数でしょう。

それに比べ、リハビリテーションは、その方の社会復帰まで、生活改善までを標準とします。

本来は、外科の手術であっても、脳の障害であっても、目標は生活です。
もちろん、障害が残ることもあるでしょう。
それでも、生活の自立、社会との繋がりそこを目指すことに変わりはありません。
ですから、どの専門の科でも、リハビリテーションの概念が必要なのです。

しかし、医師の考え方一つで、同じ手術でもリハの処方を書く先生と書かない先生がいます。
リハビリの適応の判断が難しいと言う所もありますが、であれば、原則適応の有無の検査くらいは常識になってもいいと思いますが、、、。

そこが、リハ医も手を焼いている所だと思います。
適応の判断基準。

しかしそもそも、包括的に患者さんを見ることが、医療の本質です。
リハビリテーションが医師のカリキュラムにないと聞きます。
どの医師も、当然のこととして、判断基準を学んで欲しい、リハビリの概念を持って欲しいと思います。

産後のリカバリーでも、陣痛に関しても、もっとリハビリの関与があっていいと思います。
もっともっと当たり前に、リハビリサービスが享受できる様に、我々セラピストもアピールしなければなりません。
最近は、世の中の傾向もあり、若手の医師はかなりフランクで、コミュニケーションを取ってくれる方も多い様な印象を受けます。
できるだけ、いい方に進んでいって欲しいと切に思います。
皆、心底よくなって欲しいと思っていることは同じですから。
「治る」の定義の問題ですから。
広い定義を常識にするだけだと思います。
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中村尚人

医療とボディーワークの融合を試みていきます。
自分の身体の声に耳を傾け、対話をしましょう。

~資格~
Yogaインストラクター
Pilatesインストラクター
理学療法士
シュロス®セラピスト
介護支援専門員
福祉住環境コーディネーター2級

~所属~
日本理学療法士協会
日本人類学会

~雑誌~
「ヨガジャーナル」
「ヨギーニ」
「日経ヘルス」
「からだにいいこと」
「NEXT」
「秘伝」etc

~出版物~
「ヨガの生理学」
「ヨガの解剖学」etc