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現状に答えはない

日記
10 /05 2014
理学療法士の若手の方へ②「答えはない」


理学療法の分野では多くの手技や理論が存在します。それは、今までなんとかして身体の真理を探究してきた先人達の功績だと思います。ただ、その手技や理論を学べばそこに真理があるかというと、少し乱暴かもしれませんが、残念ながら参考にはなりますが、真理、答えはないと思います。それは、理学療法がこのEBMの時代にあっても、そこまで高いエビデンスを築けていないことからも自明ですし、機能障害の発生率が変わっていない、つまり予防できていないことからも分かります。

真理が分かっていれば、とっくの昔に五十肩、変形性疾患、脳疾患の後遺症は消えているでしょう。この時代になっても、結局は今まで後療法視点の対症療法しかしてこなかったため、その疾患を予防できる様にはなっていません。もし、真理があり、答えがあるのならば、機能障害の発生率を軒並み減らせるはずです。原因が分かっているので治せるというのが本来です。
感染症の原因菌が分かり、感染経路が分かれば予防できます。そうすれば感染しないはずですし、実際に多くの感染症は撲滅できています。公衆衛生の力ですね。西洋医学はここが最大の強さです。しかし、同じ西洋医学ですが、残念ながら理学療法の対象疾患はそうはなっていません。(外傷、遺伝疾患は別ですが。)

大きく考えて、既存のものの中に答えはないと思った方がいいです。そして、その真理は自分で探した方がいいです。現状の教育システムにしろ、現状の講習会から学んでも、答えがないものの中から正しい治療法を探す訳ですからそもそもムリです。理学療法で「結果を出す」とよく言いますが、そもそも疾患の原因が解明できていないのに結果というのも「?」なものです。対症療法の結果ということでしょう。
もっと広い視点で、医療に限らず幅広い学問分野から情報を得て融合することで、現状にないものを見つけることが出来ます。そして、臨床とはまさに、最低限の基礎を学んだ後は、自分自身の人格、教養を含めた切磋琢磨、治療家としての感性の鍛錬の日々になるのです。答えを他に求めてしまっては、他人に責任を押し付けかねません。海外の◯◯先生が言っていたから、◯◯法ではこう考えらしいから、、、これで自分の治療に責任を持てるでしょうか。自分の人生であり、自分の歩む道であるのならば、答えは自分で探すべきでしょう。

科学的な検証はとても重要です。科学的な思考過程は医療者としては必須でしょう。ですが、同時に自分の経験、感覚、必要とされている環境なども、文献や研究などと総合的に組み合わせることが必要でしょう。また、文献は気をつけなければならない点もあります。データそのものの信頼性もさることながら、「考察」の項目が特に注意が必要です。考察はその研究者の知っていることの中から結果を導きだしていますので、ムリのある考察も多く見受けられます。また、教科書として使われているものもやはり自分の責任でしっかりと内容を吟味して、使える所は使い、使えない所は客観的に批判的に判断すべきです。正常と書いてあるものも怪しいです。集めたデータに有意差があって結論づけられたとしても、そもそも集めた人達が正常という根拠はありません。正常であろう人達のデータで、正常と言えることが怪しいですね。特に歩行では、私が見る所では、正常歩行は2割程度でしょう。すると、無作為に集めたら多数は異常歩行です。ですが、統計では異常歩行が正常と判断されます。

偉い先生や、海外の先生が来ると多くの若手の療法士の方は、凄いことを教えてくれる、きっとそれが真実だと思ってしまうでしょう。しかし、権威があろうと所詮人間ですので、粗はあります。そして、若いからといってセンスがないということとは違います。経験年数関係なく、患者さんからは先生と見られます。自分に対して妥協せずに、自分の責任で提供できるものを探しましょう。
私自身、今まであってきた凄い先生と言われている方に習い、教えを受けてきました。しかし、答えはなかったです。結局自分で探さないと見つからないものです。答えなんかない。自分で探すものだと教えてくれたのは親交のある歯科の先生です。

また、私が凄いと思う先生ほど、毎回新しい発見をされています。止まっている人は思考停止ですね。答えが分かったと思ってしまっている。大先生でそうであれば、現状は答えがまだ見つかっていないと思って方が適当じゃないでしょうか。


私自身それなりに中堅と言われる立場になってきましたが、全然まだまだ分からないことだらけです。ほんとに人生をかけてそのうちのいくらかでも真実を見つけたいと思っています。残りの人生で足りるかどうか怪しいところです。現状はそんなものです。私もたいしたことありません。正直、凄い人は医療業界以外にごろごろいます。気功だって、アーユルヴェーダだって、いわゆる代替医療と言われているものの中に、現状の理学療法の比じゃないほど治す方もいます。

でも、私は理学療法士として、感染症の公衆衛生が成し遂げたように、西洋医学の強さを活かして、変性疾患、脳卒中後遺症、心疾患など、理学療法の対象であり、かつ原因追及によって因果関係が明確になる疾患を撲滅したいと思っています。因果関係の分からないものに関しては代替医療でももちろんいいと思います。ただ、理学療法士でありながら、因果関係を追求しないのは、対症療法ですし、逃げだと思っています。西洋医学の役割をやり切ってからにした方がいいでしょう。

私は、ヨガやピラティスという身体と心を同時に扱うこともしていますが、理学療法から逃げたことは一度もありません。今も、ウォーキングを通して、理学療法の神髄を探っています。様々な顔はあっていいですが、理学療法士の役割、西洋医学の使命を全うしたいと思っています。今の所は、、、(^^)。


個人の意見ですから異論もあると思います。ただ特に若い方に、僕の様に盲目的にある手技を信仰して、患者さんにとってもっといい治療法を提供するチャンスを逃してほしくないと思っています。若い頃は◯◯法に本当にハマっていました。患者さんに本当に誤りたいのです。今思えば、完全に信仰でした。全然科学的に思考ではなかった。そこに答えがあると錯覚していました。

答えはありません。対症療法では、疾患、障害の撲滅は出来ません。
参考になれば幸いです。


私は現在、予防運動療法研究会を主宰しています。この中では、正常とは何か?機能障害の発生機序は何か?そして、障害を起こさないための予防的な関わりをどうやっていったらいいかを学んでいきます。また、正常を知ることで、治療方法も既存の様々な方法とは一線を画すものを作り出すことが可能になります。2つの立場をぜひ、明確にしてもらって私は若手の頃に陥ったフラストレーションの時間を有効な学びの時間に充ててほしいと思います。研究会に興味のある方はぜひ以下のHPをご覧下さい。
http://www.yobou-pt.com

私自身の活動に付いては、八王子のスタジオ「TAKT EIGHT」のHPを確認下さい。様々なWSや講習会を行っています。
http://www.takt8.com

最後に。理学療法士は、もっともっと社会に貢献できます。幸せに出来ます。そして、理学療法士として活躍している、活躍する方々自身の人生もぜひ楽しみとやりがいに満ちたものであってほしいと思っています。自分自身をまず正常に!そして、自分自身を幸せに!そしてその、正常と幸せを広めていきましょう。

理学療法士 中村尚人
(株)P3代表取締役、(社)日本ヘルスファウンデーション協会代表理事、予防運動療法研究会主宰
ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター
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中村尚人

医療とボディーワークの融合を試みていきます。
自分の身体の声に耳を傾け、対話をしましょう。

~資格~
Yogaインストラクター
Pilatesインストラクター
理学療法士
シュロス®セラピスト
介護支援専門員
福祉住環境コーディネーター2級

~所属~
日本理学療法士協会
日本人類学会

~雑誌~
「ヨガジャーナル」
「ヨギーニ」
「日経ヘルス」
「からだにいいこと」
「NEXT」
「秘伝」etc

~出版物~
「ヨガの生理学」
「ヨガの解剖学」etc

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