学習

日記
03 /11 2010
最近、CI療法というリハビリの治療法について本を読んで勉強しています。

脳卒中の方への方法で、非麻痺側を使わせないようにして、出来るだけ麻痺した側を使うという方法です。
考えてみれば当たり前な事で、使わなければ学習がおきません。
呼吸などとは違って、動作は殆どが学習結果です。
子供の頃から、学習をして獲得してきたものです。
学習の為には、繰り返しの練習が必要です。

三輪車から二輪車の自転車に乗る時も、鉛筆で字を書くのも、遠い昔ですが学習しましたね。
学習には、集中力や記憶力が重要な要素ですので、このCI療法には適応基準があります。
つまり、ある程度の理解力と自立度がある方です。

動き辛い方を使う訳ですから、かなりのストレスで。
でも、そのストレスを乗り越えられるだけの気力があれば、結果は出ます。

一方で、何も考えずにただ歩いたりする方法で、動作能力を高めようという考えもあります。
麻痺下側を使わなくても、非麻痺側で補完すればいいという考えです。
その方が、適応になる方もいます。
しかし、麻痺の回復は難しいでしょう。
やはり脳の病気ですから、考えるという脳の機能を高める必要があるからです。

これは、一般の私達にもいえます。
一度ついた癖は、中々治らないのです。
無意識にしてしまうのが癖ですから。
つまり、学習されているという事です。

この、学習を変える学習は大変なものです。
とにかく、新しい学習方法が頻度的に勝たなければなりません。
気力がいります。
魔法のように、どこかを揉むと良くなるとか、骨を動かすと治るという代物ではありません。
根気で、学習していくものです。

そうなると、大切なのはモチベーションと集中力ですね。
ボディーワークでもリハビリでも、モチベーションが大切なのです。
いかに、モチベーションを引き出し、維持するか。

今担当している方に、回復期病棟で半年リハビリをした方がいます。
来た時はガチガチの装具を付け、四点杖でぶん回し歩行。
典型的な片麻痺の歩容でした。

CI療法の適応な方で、コンセプトとしてCIを採用し1ヶ月アプローチしました。
今はT字杖で装具なしで、普通に膝を曲げて振り出しています。

患者さんの持っている可能性を最大限に活かすのが、セラピストの使命だと思います。
この、現実をどう変えていくのか、我々医療側も、患者側も本気で考えなくてはいけない時代になってきていると思っています。
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中村尚人

医療とボディーワークの融合を試みていきます。
自分の身体の声に耳を傾け、対話をしましょう。

~資格~
Yogaインストラクター
Pilatesインストラクター
理学療法士
シュロス®セラピスト
介護支援専門員
福祉住環境コーディネーター2級

~所属~
日本理学療法士協会
日本人類学会

~雑誌~
「ヨガジャーナル」
「ヨギーニ」
「日経ヘルス」
「からだにいいこと」
「NEXT」
「秘伝」etc

~出版物~
「ヨガの生理学」
「ヨガの解剖学」etc